善峯寺は平安中期の長元2年（1029）源算上人により開かれました。多数の僧の入山により室町時代には僧坊52に及びましたが、応仁の乱により大半が焼失しました。その後江戸時代には徳川5代将軍綱吉公の母である桂昌院により、現存の鐘楼・観音堂・護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂が復興されました。

山の中腹に位置する善峯寺は3万坪の境内を有し、一周約30分から40分でお参りできる回遊式庭園となっています。眺望の良さも魅力のひとつ。遠く京都市街が一望でき桜や紅葉の季節にはたくさんの人が訪れます。天然記念物の遊竜松や6月の紫陽花も美しく、四季の変化を楽しめます。

桂昌院お手植えのしだれ桜は、樹齢300年に及ぶ名木です。この桜はJR東海のCM「そうだ　京都、行こう。」で放映されて有名になりました。経堂の西側で、枝を大きく広げひときわ荘厳に美しく咲き誇ります。

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