こんにちは、編集部の鳥居です
最近
『まいぷれ秘密の代表』に、人生何度目かと思われる『モテ期』がやってきている模様です。
掲載店
『frere』さんにてイメチェンを遂げ、爽やかさに磨きがかかった代表。(frereさん、SASUGA)
元々のオシャレさも相まって、編集部女子内はざわめきたっています
※代表の特技は、様々な素敵シャツを果てしなく着こなすこと
鳥居にはまだ訪れていない、人生の『モテ期』。
もし本人がご存じないうちに通り過ぎていたとしたなら、その
『微かなモテ期』はあの時だったかもしれません。
それは高校卒業後の春休み。
鴨川にて出逢った『ジェロニモ』(おそらくネパール人男性)
との時間。
走るのが好きな鳥居。
1秒でもタイムを縮めたい!との強い想いを持ってひたすら毎朝走っておりました。
※マラソン出場の為とかでなく、ただタイムを縮めたかった
“鴨川の朝”には暗黙のルールがあり、知らない人であろうとすれ違う人と必ず交わすのが『おはようございます』。
歩いている人、走っている人、犬の散歩をしている人、外国人さん、誰にでも。
早朝散歩を楽しむジェロニモも、その一人でした。
鳥居から『おはようございます』と声をかけ始めた何回目かで『ちょっとちょっと』と、呼び止められたのです。
自己紹介にて
『He name is “Geronimo”』と判明。←真相は不確か
その日以来、挨拶の度に呼び止められ軽いTalkを要求してくるようになりました。
鳥居は、英語レベルが赤ちゃんです。
日本語が『ちょっとちょっと』のみのジェロニモと、実のある会話ができるわけもありません。
それでも圧をかけてくるジェロニモ、質問の豪速球を投げてきます。
あなたは何をしている方なのですか
?
『アイム スタディ アート スチューデント カミングスーン!』
(私は美術を勉強する学生になるんだよ、もうすぐね!)
何処に住んでいるのですか
?
『えーっと…ノット ヒアー!キョウトステーションの近く!』
(えーっと…ここちゃうよ!京都駅のめちゃ近く!)
1秒でも縮めたいタイムが、ジェロニモのせいで完全にロスタイム
意思の疎通はおろか、内容スカスカな会話に意味を見出せず、鳥居のイライラは日増しに募っていきました。
そんなある日。
恒例の『ちょっとちょっと』にて手渡された、小さな白い袋。
勘が鋭くない鳥居も、自意識過剰ながらなんとなく気付きました。
“こいつ(←口が悪すぎる)
、国境越えようとしてきとるっ!”
同時に発したジェロニモのセリフ、英語レベル赤ちゃんの鳥居にはよくわかりませんでした。
手渡されたローソ〇袋に入っていたのは、『ミルクチョコ(ガーナ)』『ブラックチョコ(明治)』『苺チョコ(ガーナ)』。
明治より、若干ガーナが多めでした。
とりあえず、“もらえる物はもらっておけ”との祖母の教えに従い『センキュー』と言っていただいた鳥居
その後、周りから割と言われたんです。
『何入ってるかわからんのに、なんで食べんねん!』と。
・・・正確に言えば、そのままは食べていません。
鳥居の趣味は、お菓子作り。
マフィンの生地に、溶かして使いました
仮にも『プレゼント』的なものを、その原型を無くして溶かし食べる。
贈られた“気持ち”を、溶かして食べた女。鳥居。
もしや、捨てるより残酷な行為だったのかもしれません。
けれど、ココアでなくチョコを溶かして焼き上げたマフィンは、予想通り濃厚でとても美味しかったです
それからも『ちょっとちょっと』は続きましたが、あまりに成り立たない会話にジェロニモも意味を見出せなくなったのでしょう。
あるいはロスタイムにイラつく鳥居の様子を、表情から読み取ったのかもしれません。
そうして彼は、鴨川の朝から忽然と姿を消しました。
あの時ジェロニモと愛の不時着してたなら、鳥居は今頃
『まいぷれネパール支局』で働いていたのかもしれません
行きつけのお店にてジェロニモを思い出し、鳥居のお腹は懐かしそうに『グウ』と鳴きました。
鳥居の『モテ期』が、あの時ではなかったことを切に祈ります。
そんなジェロニモの影響は微塵もありませんが、
鳥居は、『ネパールカレー』がたまらなく大好きです